活動報告

  • 雄勝石を活用した支援活動
  • 2013年度活動報告

雄勝石を活用した支援活動

東北工業大学と同法人のもとにある仙台城南高等学校は、今年度4月に校名を変更し新たにスタートしました。10月に行われる開校式典に合わせ、開設記念モニュメントを制作しました。このモニュメントの制作には雄勝石924枚(360mm×360mm)が使用されました。

モニュメント制作にあたり、東日本大震災の教訓や被災地支援、歴史や過去を知り未来を語れるモノ、ミッションやメッセージの伝わるモノを残そうと考えました。城南高等学校から被災地支援の一環とし、雄勝石を全面的に活用する要望もあり、制作プロジェクトチームを結成しました。このプロジェクトチームには、本事業がつなぎ手となり、秋保地区の工人ら(手しごとAKIU)のメンバーも参画しています。月1~2回の打ち合わせを重ね、10月18日の除幕式を迎えました。

またこの制作プロジェクトには生徒会も参加しています。モニュメント制作にあたり、約1000名の生徒たちが語れるようにするためにはどのような関わり方があるかを検討しました。その結果、全生徒がモニュメントに使用する石に名前や思いをかくこととなりました。

生徒会の生徒からは、「被災した雄勝や雄勝石を知るきっかけになった」、「雄勝石を大切に扱いたい」、「復興支援に関わりたい」などの意見が聞かれ、今後の雄勝石を核とした復興再生に向けての若者対象のワークショップや参加型の復興支援イベントへの示唆を得ることができました。

今後の域内外のワークショップを視野に入れた雄勝石を使ったモノづくり体験教室の開催を行っております。本大学のオープンキャンパスや大学祭、仙台市内住民対象イベント、仮設住宅住民対象イベントなどで、「雄勝地域再生に向けて」の講話やパネル展示、「雄勝石を使った箸置きディンプルアート体験教室」等の活動を行っています。

城南高校開校記念モニュメント
城南高校開校記念モニュメント

モニュメント 夜
モニュメント 夜